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墓じまいはいくらでできる?永代供養などに切り替えをする時のタイミングや注意点

2024.6.17

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近年、少子高齢化や核家族化だけでなくお墓への価値観の変化からか、墓じまいを考える人が増えて います。また、墓じまいをする際にどのくらい費用がかかるのかなど心配になる方もいると思います。 今回のコラムでは、墓じまいの費用や移転先の費用などを見ていきましょう。

墓じまいの基本的な費用とその内訳

墓じまいだけで見ると、相場の目安は20万円〜50万円程度となっています。 1.墓石の解体・撤去費用 墓石を解体し、撤去するための費用です。石の大きさや量、作業の難易度によって異なりますが、 相場は1平方メートルにつき、10万円〜20万円程度となっています。 2.遺骨の取り出し費用 お墓に埋葬されている遺骨を取り出す費用です。墓地の場所や条件により異なりますが、 数万円から10万円程度が相場です。 3.閉眼供養のお布施                           お墓を撤去する際に、お墓の閉眼供養を行います。これを行うことにより、墓石を普通の石に戻すことができます。この時に、僧侶に1万円〜10万円程度のお布施が必要になります。 ※お墓を檀家としてお寺に管理してもらっている場合は、「離檀料」が必要なこともありますので、 墓じまいをする際には一度お寺に確認しましょう。

遺骨の移転先の費用

墓じまいを行う前には、遺骨の新たな安置先を考えておく必要があります。 以下は一般的な選択肢とその費用です

1.永代供養墓

永代供養墓は、寺院や霊園が遺骨を永代にわたって供養してくれるお墓です。費用は10万円〜150万円 程度とかなりの振れ幅があります。それは永代供養墓には合祀墓と個別墓という2種類があるからです。合祀墓の費用は、10万円〜30万円とされており、個別墓の費用は40万円〜150万円となっています。 永代供養墓の利点は、個人や家族単位で供養してもらえるため、後継者がいない場合でも安心できる点です。 永代供養に関する記事があるので、永代供養の詳細を知りたい方はそちらをご確認ください。

永代供養とは?

2.納骨堂

納骨堂は、遺骨を納める施設です。契約期間によって費用が異なりますが、15万円〜200万円程度が 一般的です。納骨堂には、ロッカー型、棚型、仏壇型そして自動搬送型など様々なタイプがあるため 金額に大きな差が生じます。 例を挙げると、ロッカー式は15万円〜50万円程度、そして都心に多い自動搬送型は80万円〜200万程度とされています。また、納骨堂の施設内で参拝することも可能です。近年では、都市部に多く設置されており、アクセスの良さから選ばれることが多くなっています。 契約期間が終了した後も、永代供養墓に移される場合が多いので安心です。 納骨堂の特徴を、別の記事でご紹介しているので、ぜひご確認ください!

納骨堂とは?

3.散骨

散骨とは、遺骨をパウダー状にし、海や山などの自然に撒くという埋葬方法のことを指します。 この埋葬方法は近年、伝統的な墓地に埋葬する代わりに、自然に還る形で遺骨を散骨する方法が 注目されています。 散骨の費用はどこで行われるかによって多少異なりますが、5万円〜70万円程度となっています。 散骨において注意しなければならないのが、遺骨をパウダー状にせず、そのままの状態で埋葬して しまった場合事件化してしまう可能性があるため、十分に注意しましょう。               散骨に必要な手続きについて知りたい方はこちらの記事を参照してください。

散骨って合法なの?海や山に散骨する際に必要な手続きとマナーをご紹介。

※移転した際にも閉眼供養と同じように、「開眼供養」を行う必要があり開眼供養のお布施の相場は 1万円〜10万円となっています。

墓じまいをするタイミング

親族が遠方に住んでいるためお墓参りに行きづらい、後継者がいないから永代供養に変えたいなどの 理由で墓じまいを検討することが多いです。 そんな墓じまいを行う時期に関して、特に決まりなどはありません。しかし、避けた方が良い時期が あります。それは、お盆や年末年始などお寺が繁忙期の時期です。お寺が繁忙期であると、僧侶も 忙しいため墓じまいにおいて重要な閉眼供養の予約が取りずらいので、墓じまいがやりにくくなって しまいます。 そのため、繁忙期の時期はなるべく避けて墓じまいを行うことが望ましいです。

墓じまいを進める際の注意点

法的手続きと書類

墓じまいを進める際には、法的手続きが必要です。まず、墓地管理者や寺院に相談し、書類の準備を 進めます。具体的には、墓地使用許可証や改葬許可証が必要となります。

親族との相談

墓じまいを決定する前に、親族全員と十分に相談することが重要です。お墓に対する価値観は世代によって変わっているので、お互いの意見を尊重しながら話し合いましょう。 また遺骨の移転先については、全員が納得する場所を選ぶことも大切です。

信頼できる業者の選定

墓じまいを依頼する業者の選定も重要です。口コミや評判を参考にし、信頼できる業者を選びましょう。見積もりを複数取り、費用だけでなく内容を比較検討することも忘れずに行いましょう。 また、業者選びの際には、業者が檀家や提携先とどのような関係にあるかも確認することが重要です。特定の寺院や霊園と提携している業者は、その提携先の影響を受けることがあり、自分の希望に沿わない選択肢を提示されることもあります。そうした場合、他の業者や提携関係のない業者の意見も取り入れて、公平に比較検討することが大切です。

まとめ

墓じまいの費用は、墓石の解体・撤去費用、遺骨の取り出し費用、閉眼供養のお布施など、 様々な要素で構成されています。また、遺骨の新たな安置先の費用も考慮する必要があります。 親族との話し合いを綿密に行い、信頼できる業者を選ぶことで、 スムーズに墓じまいを進めることができます。 費用や手続きについて不安がある場合は、専門家に相談することをお勧めします。

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