仏壇は粗大ごみとして出して大丈夫?正しい処分方法と費用相場をご紹介。

2024.8.19

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仏壇を処分する際には、通常の粗大ごみとして捨てることができるのか疑問に思う方も多いでしょう。この記事では、仏壇の正しい処分方法とその際にかかる費用相場について詳しくご紹介します。

粗大ごみの処分方法と手順

仏壇は粗大ごみとして出して大丈夫!

一般的に、仏壇は仏具店であったり、専門業者に処分してもらうことが多いですが、粗大ごみとして処分することも可能です。粗大ごみとして処分することで業者よりもかなり安価に抑えることができるといったメリットがあります。しかし、仏壇を粗大ごみとして処理する前に必ず考えなければならないことがあります。それは「閉眼供養」です。

閉眼供養の実施

処分する方法は何であれ、仏壇を処分する際には、必ず「閉眼供養」を行わなければならないとされています。閉眼供養とは、仏壇に宿った魂を僧侶によって引き抜いてもらう儀式のことを指します。この儀式は他にも「魂抜き」「お性根抜き」と呼ばれています。この儀式をしていないと業者が引き取ってくれないなどのトラブルにあう可能性があるため、菩提寺に供養を行ってもらいましょう。 併願供養をせずとも、法的に罰せられたり、日常生活に支障が出ることはありません。基本的に信じるかは人それぞれとされています。 ただ、ご先祖様に感謝を伝えられますし、今後罰が当たるのではないかと不安にならず生活するためにも魂抜きをしたほうが無難でしょう。

粗大ごみの処理方法

閉眼供養を行った後、仏壇を粗大ごみとして処分する際には以下のような流れがあります。 1.各自治体の粗大ごみ受付センターに予約を出す   申し込み方法も各自治体によって異なるのですが、おおよその自治体では電話やインターネットにより、粗大ごみの受付を行います。自治体によっては予約の変更や取り消しに期限があるところもあるため注意しましょう。  2.粗大ごみのシールを購入する。 粗大ごみは有料であるため、排出する料金に相当する「有料粗大ごみ処理券」を「ごみ処理券取扱所ステッカー」の標識があるコンビニエンスストアか、もしくは各自治体の清掃事務所にて購入する必要があります。 3.粗大ごみとして仏壇を指定場所に出す 購入したシールを仏壇に貼り、指定された場所まで運びます。また、運び出しが困難な高齢の一人暮らしの方や身体に障害がある方に対して粗大ごみの運び出し収集を行っている自治体もあるため、不安な方は確認してみると良いでしょう。

仏壇を処分する際のポイントと注意点

1.閉眼供養の際のお布施

閉眼供養の際には僧侶を呼ぶため、お布施が必要になります。この際のお布施の相場は3万円〜10万円とされています。詳しい金額は決まっていないため、事前に確認しておきましょう。

2.粗大ごみの重量制限 

仏壇のサイズによっては、粗大ごみとして扱えないものがある可能性があります。例を出すと、兵庫県神戸市では単体で重量が70kgを越えるものや体積が2.5立方メートルは粗大ごみとしては扱えないため専門の業者に回収してもらわないといけません。このようなこともあるため仏壇を粗大ごみとして出せるかは事前に確認しましょう。

3.小さいサイズの仏壇

小さいサイズの仏壇ですと、ご自身で仏壇を分解し、燃えるゴミとして処分することも可能です。こうすることで、費用を抑えられるというメリットはありますが、分解するための作業にかなりの時間を要するという点ではデメリットになります。

仏壇を粗大ごみ以外で処分する方法とは?

1.専門業者に依頼する

仏壇以外にも亡くなった方の遺品整理をまとめて行うことができたり、閉眼供養のための僧侶の手配や運び出しなども含めてやってくれる業者もいるため、かなり負担を軽減することが可能です。しかし、物の大きさや面積によってかなり金額がかかってしまう可能性もあります。

2.菩提寺に依頼する

もし、新しく仏壇の購入を検討している方や日頃からお付き合いしているお寺がある方は菩提寺に依頼するのも一つの手です。ただ、引き取り不可の場合自分自身でお寺まで仏壇を運び込んだり、引き取りをしてもらう場合でも通常時より料金がかかってしまうため注意する必要があります。

3.メルカリに出品する

先日、メルカリに仏壇が出品されているというニュースを目にしました。処分にお金がかかったりしないという面ではとても良いのですが、買い取ってもらった人にどのように引き渡すのかやそもそも買ってくれる人がいるのかなどの不安があるため、極力控えた方が良いのかなと感じます。 下調べを行わずに、業者を利用してしまうと悪徳業者の不法投棄や過剰請求などのトラブルに巻き込まれてしまうこともあるため、安心して任せられる業者かどうかを必ずチェックして、依頼しましょう。

仏壇処分の費用相場

1.粗大ごみ

とある自治体を例に出して説明するのですが、この自治体では、仏壇は箱物家具として扱われるため、以下のような料金になります。 ・135センチメートル以下:400円 ・180センチメートル以下:900円 ・270センチメートル以下:1300円 ・360センチメートル以下:2300円 ・360センチメートル超:3200円 このように粗大ごみに出すとおおよそ数百円から数千円で処理することが可能です。しかし、仏壇を粗大ごみで処分する際、料金や処分方法は自治体によって変わるので必ず事前に確認してください。

2.専門業者

遺品整理の専門業者にお願いすると1Kや1Rの部屋で大体相場は5万円~10万円となっています。これは仏壇だけでなく、他の遺品なども一緒に引き取ってくれるため、他の方法に比べるとかなり高価なものになっています。 また、仏壇・仏具店に依頼する際にも2万円~8万円とされています。引き取りだけですとおおよそ1万円~3万円とされているのですが、解体などが必要になった際にも追加で料金がかかってしまいます。

3.菩提寺に依頼

菩提寺に依頼する時の費用相場は1万円〜10万円とかなりの振れ幅があり、それは仏壇の大きさ、宗派、あとは自分で持ち込むかどうかによります。引き取りになってしまうと、どうしても料金が高くなってしまいます。ただ仏壇を持っていくことにもかなりの労力が必要になりますので、費用を取るか労力を取るかのどちらかを選択しなければなりません。

まとめ

仏壇の処分は、通常の粗大ごみとは異なり、宗教的な配慮が必要です。まずは自治体に確認し、適切な方法を選びましょう。最も重要なのは、慎重に手続きを進めることです。大切な仏壇を適切に処分することで、ご先祖様への敬意を保ちながら、新しい生活を始める準備を整えましょう。

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