2024.10.11
2024年8月28日、都内で行われた「第10回エンディング産業展」に俳優の石田純一さんと東尾理子さんが出席。死ぬ前に自分の葬儀を行う、 「生前葬」イベントが開かれました。 最初に石田さんの出演作などこれまでを振り返るムービーが流れた後、なんと棺に入ったまま運ばれる形で登壇。 ひょっこりと顔を出しやや照れ臭そうな表情で棺から出てくるなど、和やかな雰囲気のスタートとなりました。
弔辞全文 皆さま。今日は、我々は、大きい家族の、大きい黒い柱であり愛する石田純一を偲んで集まりました。 石田純一は、たくさんの家族があった存在でした。 家族の中心にいようとはしていましたが、いつも私たちに迷惑をかけ、導くどころか、手こずらせてばかりでした。 私にとって石田純一は、ただの夫婦ではなく、毎日驚かされ、生涯の反面教師でした。 都知事選出馬騒動、コロナの感染症騒動、人事と信じたい数々の経験をしたことは、私の心に今も生き続けています。 とはいえ、家族としての彼の役割は、はかり知れないものでした。 毎朝、子供たちを送り届け、休みの日には七十歳と思えないほど全力で遊び、 また、大人になった壱成くんやすみれちゃんからも慕われて、愛されました。 この悲しみの中でも、石田純一の継げる部分の意志を継ぎ、前に進むことが私たちにとっての最大の敬意であり、彼の人生を讃えることだと確信して います。 彼の愛と教えは私たちの心の中に永遠に生き続けるでしょう。 最後に、石田純一のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 ありがとう、そして、さようなら。 あなたの愛と記憶はいつまでも私たちの心に留まります。 心より、感謝を込めて。
愛のある皮肉?も交えところどころ会場が笑いに包まれる弔辞となりました。
「何度かそういう危機はあったが棺桶に入ったのは初めてで」と苦笑しながら終活についての思いを語り、 「生前葬は言動がしっかりしているうちに(今もしっかりしているとは言えないかもしれないけれど)思い出話をできるのが良さ。お世話になった方や次世代にいろんなことを伝えられたら」 「一人一人に歴史があり、生きてきた証があり、生きてきたようにしか死ねない。存分に生きてきた証を最後に示す最後のチャレンジが『死』だと思う」 「残りの時間は予測できないながらも楽しい時間やいい思い出を作って行けたらいいなと」とあいさつを述べました。 報道陣の取材では奥様へ感謝を伝える場面もあるなど、夫婦円満な様子の生前葬イベントとなりました。
忙しい日々を生きる現代人に とって、生前葬は正直遠い話に感じられるのではないでしょうか。筆者もその一人です。 一方で、日頃の感謝を伝えたり、残りの人生をどう生きるか見つめ直す機会としてはすごく良いイベントだと、石田さんを見て筆者は感じました。 開催するのは大変で、照れくさいかもしれませんが感謝を伝える一つの方法としてもっと簡単に考えてみてもいいかもしれません。 生前葬の準備について簡単にまとめたコラムもありますので、興味があれば是非ご覧ください! 終活相続ナビでもご相談を受け付けています。興味があればお問い合わせからご連絡ください。
コラム「生前葬とは?」
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