葬儀の服装マナーと身だしなみ:季節別の服装、子供の服装、小物、そして髪型・メイク・ネイルの注意点

2024.10.8

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葬儀は故人を偲ぶ厳粛な場であり、服装や持ち物、さらには身だしなみにも気を配ることが大切です。参列者として、服装だけでなく髪型やメイク、ネイルにも注意し、全体的に落ち着いた装いを心掛けることで、適切なマナーを守ることができます。この記事では、季節ごとの服装や子供の服装、葬儀にふさわしい小物に加え、髪型やメイク、ネイルについて詳しく解説します。

葬儀の服装マナー:季節別や子供の服装の注意点

葬儀は故人を悼む場であり、その際の服装には慎重な配慮が求められます。服装においては、季節や年齢による違いを理解し、状況に応じた適切な装いを選ぶことが大切です。この記事では、葬儀における一般的な服装マナーに加え、季節ごとの服装の注意点や子供の服装について詳しく解説します。

葬儀の服装の基本

葬儀に出席する際、服装の基本は「喪服」です。喪服には大きく分けて以下の種類があります。 ・正喪服:故人の近親者や主催者側が着る最も格式の高い喪服。 ・準喪服:一般的な参列者が着用するブラックスーツや黒のワンピースなど。 ・略喪服:一部のカジュアルな場で許容される、黒や暗めのフォーマルな服装。 基本的には、黒を基調としたシンプルな服装が推奨され、アクセサリーやメイクは控えめにします。特に光沢のある素材や派手なデザインは避けましょう。

季節ごとの葬儀の服装のポイント

春・秋の葬儀

気候が穏やかな春や秋は、黒いスーツやワンピースを基本とし、朝晩の冷え込みに備えて薄手のコートやカーディガンを持参すると良いでしょう。会場内ではコートを脱ぐのがマナーです。 ・男性:ブラックスーツに白いシャツ、黒のネクタイを着用。コートやカシミヤのセーターを用意しておくと寒さ対策になります。 ・女性:黒のワンピースやアンサンブルが基本です。ストッキングを着用しましょう。

夏の葬儀

夏場は暑さに配慮しながらも、礼儀を守る涼しげな服装を選びます。 ・男性:薄手で通気性の良いブラックスーツやシャツを着用します。ネクタイは必ず黒を選び、靴下も黒で統一します。 ・女性:黒いワンピースやスーツを基本に、肩を覆うジャケットやカーディガンを用意します。ストッキングは夏でも着用がマナーです。

冬の葬儀

冬場の葬儀では、防寒対策が重要ですが、派手な防寒具は避けるべきです。 ・男性:厚手のブラックスーツを着用し、黒いコートやマフラー、手袋を持参。会場内ではコートを脱ぎます。 ・女性:黒いコートや防寒用のタイツを着用し、足元はシンプルな黒のパンプスを選びます。派手なデザインは避け、落ち着いたものを選びましょう。

子供の葬儀の服装

子供が葬儀に参列する場合も、大人と同様にシンプルで落ち着いた服装が求められます。年齢に応じて適切な装いを選びましょう。

乳幼児

黒やグレー、白などの落ち着いた色の服を選びますが、特別な喪服を用意する必要はありません。シンプルなデザインで、無理のない服装が良いでしょう。

小学生

黒やネイビーのスーツやジャケット、白いシャツを基本に、派手な装飾を避けたシンプルな装いが望ましいです。女の子は黒やグレーのワンピースが適しています。

中高生

学校の制服がある場合はそれを着用し、制服がない場合はシンプルなブラックスーツやワンピースを選びます。制服が黒でなくても、基本的には問題ありません。

葬儀に持っておきたい小物

1. 数珠

仏教の葬儀に参列する際、数珠は必需品です。男性は房の色がグレーや白、女性は淡い色やシンプルなデザインを選びましょう。

2. 香典

香典を持参する際には、不祝儀袋に入れ、袱紗(ふくさ)に包んで丁寧に持ち運びます。香典袋は黒や白の水引が付いたものを選び、金額は1万円、3万円など奇数が一般的です。

3. 袱紗(ふくさ)

香典袋を包むための袱紗は、紫や黒、濃いグレーなどの色が適しています。葬儀の場で香典を渡す際に、袱紗を使って丁寧に手渡します。

4. ハンカチ

白や黒、グレーなどシンプルな色のハンカチを持参します。涙を拭くためや手を拭くために使うため、派手なデザインや装飾は避けましょう。

5. 小型のフォーマルバッグ

黒いシンプルなフォーマルバッグを持参します。数珠や袱紗、ハンカチなど、必要最低限のものが入るサイズで、装飾が少ないものを選びましょう。

6. 靴と靴下

シンプルな黒の革靴が基本です。女性は黒のパンプスを選び、必ずストッキングを着用します。冬場には黒いタイツでも良いですが、素足や派手な靴下は避けましょう。

7. 傘

雨天時に備えて、黒やダークカラーの無地の傘を持参すると便利です。柄やデザインが派手なものは避けましょう。

葬儀にふさわしい身だしなみ(髪型、メイク、ネイル)

葬儀は厳粛な場であり、身だしなみにも細心の注意を払う必要があります。服装に加えて、髪型やメイク、ネイルも控えめで落ち着いたものにすることが重要です。

髪型

葬儀に参列する際の髪型は、できるだけシンプルで清潔感があるものを選びます。派手なアレンジやカラフルなヘアアクセサリーは避けましょう。 ・女性:ロングヘアの場合は、低めのシニヨンやポニーテールでまとめると落ち着いた印象になります。髪をまとめる際には、黒や茶色のシンプルなヘアゴムやピンを使い、派手な飾りは避けます。肩にかかる髪はなるべく整え、髪が顔にかからないようにするのがマナーです。 ・男性:短髪であれば、きちんと整え、清潔感を保ちましょう。整髪料は使用しても構いませんが、香りの強いものや髪を派手に固めるスタイルは避け、自然な仕上がりにします。

メイク

メイクも控えめで落ち着いたものにします。派手な色合いや厚化粧は避け、ナチュラルでシンプルなメイクが理想的です。 ・ベースメイク:肌はナチュラルで整った仕上がりにし、厚化粧は避けます。あくまで自然な肌色を基調に、マットな仕上がりにすると良いでしょう。 ・アイメイク:アイシャドウやアイライナーは控えめに。濃い色やラメの入ったものは避け、ブラウンやグレーなど落ち着いた色合いを選びます。マスカラもナチュラルに仕上げましょう。 ・リップメイク:リップカラーも控えめに。濃い色は避け、ヌードカラーやピンクベージュなど自然な色合いを選びます。グロスのようなツヤの強いものは控えるのがマナーです。

ネイル

ネイルも、葬儀では控えめで落ち着いたデザインが求められます。長くて派手なネイルやアートは避け、シンプルな爪に整えることが大切です。 ・カラー:無色のクリアネイルやベージュ、淡いピンクなど、自然で目立たない色が最適です。派手な色やデザインは避けましょう。 ・長さ:爪の長さも短めに整え、清潔感を保つことが重要です。ネイルアートや派手な装飾は厳禁です。

まとめ

葬儀に参列する際は、服装だけでなく、髪型やメイク、ネイルといった身だしなみにも配慮することが大切です。シンプルで控えめな装いを心掛け、全体的に落ち着いた印象を与えることで、故人への敬意を表すことができます。また、季節や状況に応じた服装や小物を準備し、礼儀を守った対応が求められます。故人を偲ぶ場での適切な身だしなみを整え、参列者としてふさわしい態度で臨みましょう。

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