墓じまいっていくらでできる?お墓をたたむ際の費用と注意点を解説

2024.7.12

    近年、少子高齢化や家族形態の変化により墓じまいを考えている人が増えています。そんな墓じまいの費用の目安は、遺骨の安置先での費用などを含めて30万円〜350万円程度となっています。これは安置後のお墓の規模などによってかかる費用が変わるため、このように金額の振れ幅が生まれています。このような金額の内訳をこのコラムでは解説していきます。

    墓じまいの費用について

    まず墓じまいだけの費用で見ると、平均相場は20万円〜50万円程度となっています。 主な項目として以下のようなものがあります 1. 墓石撤去費用: 墓石を解体し、撤去するための費用です。石の大きさや量、作業の難易度によって異なりますが、相場は1平方メートルにつき、10万円〜20万円程度となっています。石の大きさや量によってかなり費用が変わってしまう可能性もあるので見積りは石材店に依頼するのが一般的です。 2. 遺骨の取り出し費用:お墓に埋葬されている遺骨を取り出す費用です。墓地の場所や条件により異なりますが、数万円から10万円程度が相場です。 3. 閉眼供養のお布施:お墓を撤去する際に、お墓の閉眼供養を行います。これを行うことにより、墓石を普通の石に戻すことができます。この時に、僧侶に1万円〜10万円程度のお布施が必要になります。 4. 改葬許可申請費用: 改葬許可証の発行にかかる手数料です。市区町村によって異なりますが、数百円から数千円程度です。 ※お墓を檀家としてお寺に管理してもらっている場合は、「離檀料」が必要なこともありますので、 墓じまいをする際には一度お寺に確認しましょう。

    墓じまい後の安置先

    墓じまいを行う前に遺骨の安置先をあらかじめ考えておく必要があります。 具体的には以下のような選択肢があります。 1. 永代供養墓 永代供養墓は、寺院や霊園が遺骨を永代にわたって供養してくれるお墓です。費用は_10万円〜150万円程度とかなりの振れ幅があります。それは永代供養墓には合祀墓と個別墓という2種類があるからです。合祀墓の費用は、10万円〜30万円とされており、個別墓の費用は40万円〜150万円となっています。 永代供養墓の利点は、個人や家族単位で供養してもらえるため、後継者がいない場合でも安心できる点です。 2. 納骨堂 納骨堂は、遺骨を納める施設です。契約期間によって費用が異なりますが、15万円〜200万円程度が一般的です。納骨堂には、ロッカー型、棚型、仏壇型そして自動搬送型など様々なタイプがあるため金額に大きな差が生じます。 例を挙げると、ロッカー式は15万円〜50万円程度、そして都心に多い自動搬送型は80万円〜200万程度とされています。また、納骨堂の施設内で参拝することも可能です。近年では、都市部に多く設置されており、アクセスの良さから選ばれることが多くなっています。 契約期間が終了した後も、永代供養墓に移される場合が多いので安心です。 3. 散骨 散骨とは、遺骨をパウダー状にし、海や山などの自然に撒くという埋葬方法のことを指します。 この埋葬方法は近年、伝統的な墓地に埋葬する代わりに、自然に還る形の埋葬として注目されています。 散骨の費用はどこで行われるかによって多少異なりますが、5万円〜50万円程度となっています。 散骨において注意しなければならないのが、遺骨をパウダー状にせず、そのままの状態で埋葬してしまった場合事件化してしまう可能性があるため、十分に注意しましょう。  ※移転した際にも閉眼供養と同じように、「開眼供養」を行う必要があり開眼供養のお布施の相場は1万円〜10万円となっています。

    墓じまいの際の注意点

    墓じまいを行う際には、以下の点に注意が必要です:    ・親族との話し合い:墓じまいをする際には親族全員と相談することが重要です。お墓に対する価値観は世代によって変化しているためお互いの意見を尊重しながら話し合いを行いましょう。 ・墓じまいを行うタイミング: 墓じまいを行う時期に関して、特に決まりなどはありません。しかし、避けた方が良い時期があります。それは、お盆や年末年始などお寺が繁忙期の時期です。お寺が繁忙期であると、僧侶も忙しいため墓じまいにおいて重要な閉眼供養の予約が取りずらいので、墓じまいがやりにくくなってしまいます。そのため、繁忙期の時期はなるべく避けて墓じまいを行うことが望ましいです。 ・行政手続き: 墓じまいを進める際には、法的手続きが必要になります。まず、墓地管理者や寺院に相談し、書類の準備を進めます。具体的には、墓地使用許可証や改葬許可証が必要となります。 ・信頼できる業者の選定:墓じまいを依頼する業者の選定も重要です。口コミや評判を参考にし、信頼できる業者を選びましょう。見積もりを複数取り、費用だけでなく内容を比較検討することも忘れずに行いましょう。また、業者選びの際には、業者が檀家や提携先とどのような関係にあるかも確認することが重要です。特定の寺院や霊園と提携している業者は、その提携先の影響を受けることがあり、自分の希望に沿わない選択肢を提示されることもあります。そうした場合、他の業者や提携関係のない業者の意見も取り入れて、公平に比較検討することが大切です。

    まとめ

    墓じまいを行うことは家族にとって重要な決断となります。費用や注意点をしっかりと理解し、親族と十分話し合い、皆が納得する形で墓じまいを行いましょう。最後に、具体的な手続きや費用については、専門家に相談することをお勧めします。 ※調査情報のため、実際に検討する際は必ず専門家へご相談ください。

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