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法事は何回忌までが主流?法要の周期や各回の意義などをご紹介
2024.6.28
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法事というのは故人を偲び、その魂を慰める行事です。しかし、法事の周期や何回忌まで行うべきかについては、なかなか知る機会がないかもしれません。大切な家族を亡くされた方々にとって、親や親族の法事をどうすべきかという悩みは切実です。 この記事では、法事の周期や各回忌の意義、回忌の数え方、そしてお布施の目安や服装について詳しくご紹介します。
法事の基本的な周期とその意義
法事は、故人が亡くなった後に定められた周期で行われます。最初は初七日から始まり、その後 四十九日、一周忌、三回忌、七回忌と続きます。それぞれの法要には深い意味があり、故人を偲ぶ大切な機会となっています。 初七日法要: 故人が亡くなってから七日目に行われるもので、家族や親しい友人が集まります。 この法要は、故人の魂が成仏するための第一歩とされています。 四十九日法要: 七七日(なななぬか)とも呼ばれ、故人が仏の元へと旅立つとされる節目の日です。 この日をもって忌明けとし、盛大に供養が行われることが多いです。 一周忌法要: 故人が亡くなってから一年目に行われる法要で、親族や友人が集まり、故人を偲びます。 この法要は、故人の供養として最も大きな節目の一つです。 三回忌法要: 故人が亡くなってから二年目に行われる法要で、親しい親族や友人が再び集まります。 一周忌に続き、三回忌も重要な節目として行われます。
回忌の数え方
回忌の数え方は、故人が亡くなった年を1回忌として数えます。そのため、一周忌は故人が亡くなった 翌年、一年後に行われます。以下に具体的な例を挙げて説明します。 ・故人が2023年に亡くなった場合: ・一周忌: 2024年(1年後) ・三回忌: 2025年(2年後) ・七回忌: 2029年(6年後) ・十三回忌:2035年(12年後) ・二十三回忌: 2045年(22年後) ・三十三回忌:2055年(32年後) このように、回忌は故人が亡くなった年を起算にしていきます。
主流となる回忌とその意義
三回忌以降の法事もありますが、最近では家庭の事情や生活スタイルの変化により、 三十三回忌を最後とする家庭が増えています。 七回忌法要: 故人が亡くなってから六年目に行われる法要です。 十三回忌法要: 故人が亡くなってから十二年目に行われるものです。 二十三回忌法要: 故人が亡くなってから二十二年目に行われる法要です。この節目を過ぎると、 法要の頻度は減少する傾向にあります。 三十三回忌法要: 故人が亡くなってから三十二年目に行われるもので、これをもって「弔い上げ」とし、 最後の法要とする場合が多いです。
各宗教・宗派による違い
日本では仏教を基にした法事が一般的ですが、宗教や宗派によっても異なる点があります。 仏教: 浄土真宗、曹洞宗、天台宗など、各宗派によって法要の細かな進め方や意義が異なります。 例えば、浄土真宗では四十九日法要を特に重視し、その後の回忌法要も大切に行われます。 神道: 神道では、仏教とは異なる形式での霊祭が行われ、五十日祭や百日祭などが重要視されます。 キリスト教: キリスト教では特定の回忌法要はなく、命日や特別な日に追悼ミサが行われることが 一般的です。
お布施の目安と服装について
法事を行う際には、お寺や僧侶に対してお布施を渡すのが一般的です。 お布施の額は法要の回数や地域によって異なりますが、 以下に一般的な目安を示します。
お布施の目安
・初七日・四十九日法要: 3万円〜5万円 ・一周忌・三回忌法要: 3万円〜10万円 ・七回忌以降の法要: 1万円〜5万円 お布施の額はあくまで目安で あり、各家庭や地域の慣習によって異なります。また、渡す際には 白い封筒に入れ、表書きに「御布施」と書きます。
法事の服装
法事の服装についても、回忌法要によって異なる場合があります。 以下に一般的な服装の例を示します。 ・初七日・四十九日法要: 喪服(黒のスーツやワンピース) ・一周忌・三回忌法要: 喪服または地味な色合いのフォーマルな服装 ・七回忌以降の法要: 黒または地味な色合いの服装(フォーマルな場にふさわしいもの) 服装は、法事の性格や参加者の年齢、宗教的な背景によって異なることがありますので、 事前に確認することが望ましいです。
法事は、故人を偲び、家族の絆を深める大切な機会です。何回忌まで行うかは家庭や宗教の教えに 基づいて決めることが大切です。この記事が、法事について考える際の参考になれば幸いです。
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