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葬儀のお布施丸わかりガイド お布施の意義や相場金額、渡し方などを解説

2024.6.28

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葬儀の際に欠かせない「お布施」。その意義や金額の相場、適切な渡し方について、 詳しく解説します。

お布施の意義とは?

お布施は、僧侶に対する謝礼としての役割を果たしますが、単なる金銭のやり取りではありません。 お布施の本来の意味は「施し」であり、僧侶に対して感謝の気持ちを伝えるための大切な行為です。 葬儀を通じて故人が安らかに成仏できるように祈る、その心を形にしたものがお布施です。 仏教の教えでは、お布施は徳を積む行為とされています。施しをすることで、自分自身の心を 清めることができると考えられています。したがって、お布施は僧侶に対する感謝の表現であると 同時に、自分自身の魂の浄化にも繋がるのです。

お布施の相場の金額

お布施の金額は地域や宗派、葬儀の規模などによって異なりますが、 一般的な相場を以下にまとめます。

一般葬の場合

一般葬での僧侶へのお布施は、5万円から10万円が目安です。戒名をいただく場合は、さらに 費用がかかることが多いです。戒名の種類やランクによっては、追加で10万円以上の費用が必要になることもあります。

家族葬の場合

家族葬の場合でも、僧侶に対する感謝の気持ちを込めて、お布施の金額は5万円程度が一般的です。 家族葬は一般葬に比べて規模が小さいことが多いですが、お布施の金額は同様に考えられます。 また、家族葬でも戒名をいただく場合は、別途費用が発生することがあります。

お通夜や法要の場合

初七日、四十九日、一周忌などの追加法要についても、お布施の相場を把握しておくことが重要です。 以下に、主要な法要におけるお布施の相場をまとめます。 初七日:故人が亡くなってから7日目に行う法要。お布施の相場は3万円から5万円です。 初七日は葬儀と同時に行うことも多く、その場合は葬儀のお布施に含まれることがあります。 四十九日:故人が亡くなってから49日目に行う法要。この日をもって忌明けとされ、 故人が成仏するための重要な節目となります。お布施の相場は5万円から10万円です。 親族や友人が集まることも多く、法要後には会食を行うことも一般的です。 一周忌:故人が亡くなってから1年目に行う法要。家族や親しい友人が集まり、故人を偲びます。 お布施の相場は5万円から10万円です。一周忌以降の法要は回忌法要と呼ばれ、故人の命日ごとに 行うことが多いです。 三回忌以降の法要:三回忌、七回忌、十三回忌など、以降の法要も重要です。これらの法要のお布施は、3万円から5万円が一般的です。法要の際には、家族や親族が集まり、故人を偲びつつ、 成仏を祈ります。 特別な法要:特別な事情がある場合、例えば遠方から僧侶を招く場合や、特別な儀式を依頼する場合には、相場よりも高額なお布施を用意することが適切です。このような場合には、事前に僧侶や葬儀社と相談し、適切な金額を確認しておくと良いでしょう。

お布施の渡し方

包み方

お布施は、白い封筒に入れて渡します。表書きには「御布施」または「御礼」と書きます。裏面には 自分の名前と住所を書きます。白い封筒が一般的ですが、地域や宗派によっては紅白の結び切りの封筒を用いる場合もあります。

包みの準備

包む際には、新札を避け、使い古しの札を用いるのが一般的です。新札は事前に用意したような印象を与えるため、避けるのが無難です。 また、封筒にお札を入れる際には、札の向きを揃え、表向きにして入れることが礼儀とされています。封筒の中に厚紙やおしろい紙を入れて、お札が折れ曲がらないようにすることも丁寧な心遣いです。

お布施袋に記入する内容

お布施袋には、以下の内容を記入します。

表書き

上段中央:大きく「御布施」と書きます。宗派や地域によっては「御礼」と書く場合もあります。 下段中央:喪主の名前や家名を記入します(例:「〇〇家」)

裏書き(内袋がない場合)

お布施袋の裏面には、以下の内容を記入します。 左下:送り主の住所を小さく記入します。 左下住所の下:送り主の氏名を小さく書きます。 右上:金額を旧漢数字で書きます(例:金伍萬圓)。金額を記入しない場合もありますが、書く方が丁寧です。

内包書き(内袋)がある場合

内包書き(内袋)がある場合は、以下の内容を記入します。 内袋の表側 中央:金額を旧漢数字で大きく書きます(例:金伍萬圓)。地域や宗派によっては、金額ではなく「御布施」と書く場合もあります。 内袋の裏側 左下:送り主の住所を記入します。 左下住所の下:送り主の氏名を記入します。

旧漢数字の書き方

1万円:壱萬圓 5万円:伍萬圓 10万円:拾萬圓 1:壱 2:弐 3:参 4:肆 5:伍 6:陸 7:漆 8:捌 9:玖 10:拾 万:萬 円:圓

袱紗に入れる

お布施袋は、袱紗(ふくさ)に包んで持参します。袱紗は、お布施袋を汚れや傷から守るためのものであり、丁寧な心遣いを示すものです。 袱紗の色は、葬儀の場合は地味な色(黒、灰色、紺色など)を選ぶのが一般的です。 袱紗の使い方 ・お布施袋を袱紗の中央に置き、袱紗を折りたたんで包みます。 ・袱紗に包んだ状態で持参し、渡す際に袱紗から取り出して渡します。

渡すタイミング

お布施を渡すタイミングは、葬儀の前後が一般的です。具体的には、葬儀が始まる前か、終了後に僧侶に直接手渡します。葬儀が始まる前に渡す場合、 僧侶が到着してからお布施を手渡すタイミングを見計らうことが必要です。終了後に渡す場合は、葬儀が滞りなく終了した後に、感謝の言葉を添えて渡します。

渡し方

僧侶にお布施を渡す際には、丁寧に封筒を両手で持ち、「どうぞよろしくお願いいたします」などの 言葉を添えると良いでしょう。僧侶に対する感謝の気持ちをしっかりと伝えることが大切です。 渡す際には、できるだけ静かな場所で、落ち着いて渡すことが望ましいです。

注意点

金額の相談

お布施の金額については、事前に葬儀社や僧侶に相談することが可能です。地域や宗派によって異なるため、具体的な金額を確認しておくと安心です。また、僧侶に直接相談することで、その寺院や宗派の慣習に従った適切な金額を知ることができます。

他の費用

お布施以外にも、戒名料や供物料などが必要となる場合があります。これらの費用についても、事前に確認しておくことをおすすめします。戒名料は、戒名のランクによって大きく異なります。 また、供物料は仏前に供える品物の費用で、葬儀社が一括して手配する場合が多いです。

お布施の金額に関するマナー

お布施の金額について、あまりにも高額すぎる金額を包むことは避けるべきです。これは、僧侶に 対する過度な贈与と受け取られる可能性があるためです。また、僧侶が受け取りを辞退する場合も ありますので、適切な範囲での金額を包むことが重要です。

まとめ

お布施は、葬儀において非常に重要な役割を果たします。その意義や適切な渡し方を理解し、故人に 対する敬意と感謝の気持ちを込めて準備しましょう。お布施の正しい理解は、安心して葬儀を迎える ための一助となるでしょう。正しい知識を持ち、心を込めてお布施を行うことが大切です。 お布施についての基本的な知識を理解することで葬儀の際に慌てずに済みます。葬儀の準備段階から、僧侶や葬儀社とのコミュニケーションをしっかりと取ることが、円滑な葬儀の進行に繋がります。

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