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葬儀の参列マナー:会葬時の服装や持ち物について

2024.6.14

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会葬」は葬儀・告別式に参列することを言い、お通夜に行ったり、葬儀に参列できずに故人宅を訪問するなどの場合は「弔問」と言います。「参列」はどちらの場合も用いられます。本記事では葬儀に 参列する際に持って行くべきもの、あると便利なもの、そして注意すべきマナーについて詳しくご紹介します。これらを事前に確認し、準備しておくことで、当日の安心感が増し、故人に対する敬意を 示すことができます。

必要な持ち物

1.香典

葬儀に参列する際には、香典を持参することが一般的です。香典袋は白黒の水引が施されたものを 選びましょう。表書きには「御霊前」や「御香典」と書くのが一般的です。金額は故人との関係や地域の習慣により異なりますが、あまり少なすぎず、かといって多すぎないよう、適切な金額を包むことが重要です。香典を包む際は、新札は避け、使用感のあるお札を使うのがマナーです。 金額の詳細に関しては、別の記事でご紹介しているので、ぜひご確認ください!「url」

2.数珠

仏教の葬儀では、数珠を持参するのが一般的です。数珠は、故人に対する敬意を示すための重要な アイテムですので、忘れずに持参しましょう。数珠の扱いにも注意が必要で、使用しない時はポケットやカバンの中にしまっておき、決して床に置かないようにします。

3.喪服

喪服は、故人に対する敬意を示すための正装です。男性は黒のスーツに白いシャツ、黒いネクタイ、 黒い靴を着用します。女性は黒のワンピースやスーツ、黒のストッキング、黒の靴を選びます。 アクセサリーは控えめにし、パールのイヤリングやネックレスが適しています。派手なアクセサリーや色のついたものは避けるようにしましょう。

4.袱紗(ふくさ)

香典袋を持ち運ぶ際に使う袱紗も忘れずに用意しましょう。袱紗は香典袋を包むための布で、香典袋が汚れたり折れたりしないように保護する役割があります。色は地味な紫や緑が一般的で、葬儀に ふさわしい落ち着いた色を選びましょう。袱紗を使うことで、香典を渡す際の所作も美しくなり、遺族への配慮が伝わります。

あると便利なもの

1.ハンカチ

葬儀の場では涙を拭うことも多いため、黒や白のシンプルなハンカチを用意しておくと便利です。 ハンカチは布製のものが望ましく、派手なデザインや色のものは避けましょう。

2.ティッシュ

予備のティッシュを持っておくと、涙を拭いたり、他の参列者にも渡せるので便利です。 ティッシュケースも落ち着いたデザインのものを選び、目立たないようにしましょう。

3.飲み物

長時間の参列となることもあるので、喉を潤すためのペットボトルの水などを持参すると安心です。 ただし、飲む際には周囲の状況を見て、目立たないように気をつけましょう。飲み物は透明な水が最適です。

参列者が知っておくべきマナー

服装について

特別な案内がない限り、フォーマルな喪服を着用します。 男性は黒のスーツに白いシャツ、黒のネクタイ。女性は黒のワンピースやブラックフォーマルで、 襟元・胸元が露出しすぎないものを着用しましょう。 靴下やストッキングは黒とし、その他にも光沢のあるものは避ける必要があります。 突発的なものですが、ブラックフォーマルを一式準備しておくのが良いでしょう。 アクセサリーは結婚指輪以外外すのが基本です。 女性はパールのネックレスないしイヤリングが許される範囲とされています。 時計について迷う方も多いようですが、文字盤が派手ではない・装飾がついていたりしないなど、 目立たないものであれば問題ないとされています。 ただし、スマートウォッチなどをつける場合には必ず通知をオフにするなど、周囲への配慮を忘れないことが必要です。 夏場は半袖でも良いですが、式場では上着やジャケットの着用をしましょう。 肌の露出が多いものは避ける必要がありますが、熱中症などにならないよう注意が必要です。 最近では気温上昇を踏まえジャケットを脱いでも良いとアナウンスをするところもあるようです。

香典のマナー

通夜か葬儀・告別式に持参します。 香典が不要という連絡がなければ、現代日本では金銭を渡すのが通例です。 香典袋(不祝儀袋)は、コンビニや文具店、スーパーなどで購入可能です。 祝儀袋(のし袋)とは違いますので、注意しましょう。

書き方

最近の香典袋にはお札の入れ方や、外袋・中袋の書き方も例示されていることが多いです。 中袋の表面には旧漢字で金額を書きます。 「金〇〇圓」という記載になります。 例) 3,000円…参仟圓 5,000円…伍仟圓 7,000円…七仟圓 10,000円…壱萬圓 30,000円…参萬圓 50,000円…伍萬圓 70,000円…七萬圓 100,000円…拾萬圓

続いては外袋に書く「表書き」の書き方です。 表書きとは贈り物を行うときの名目です。こちらは宗教や宗派によって異なるので以下を ご覧ください。 仏教(浄土真宗以外) 仏式のお通夜では「御霊前」を用います。四十九日を超えた後は「御仏前」「御佛前」を用いましょう。 浄土真宗 浄土真宗では「人は逝去後、極楽浄土へ招かれ仏になる」という教えが普及しています。そのため、魂という概念が希薄であるため、お通夜から「御仏前」と記載しましょう。 神式 「御神前」「御玉串料」「御榊料」などを記載します。仏教での四十九日に当たる五十日祭 以降も記入方法は変わりません。 キリスト教 カトリックの場合「御花料」「御ミサ料」といった記載をする一方で、プロテスタントは「御花料」「献花料」「弔慰料」と記載します。 無宗教 「御霊前」「御香典」と記載しましょう。またこの書き方は、故人の宗派が不明のときにも 使用可能です。

金額相場

金額相場は故人との関係性、自分の年齢によって変わります。 会社の同僚や友人知人の場合 20代 5千円 30代〜 5千円か1万円 が多いようです。 親族の場合は祖父母・親・兄弟姉妹などで異なることが多いとされています。 一緒に参列する人や付き合いの関係性などバランスを踏まえ決めるのが良いでしょう。 基本的には次の3点に気をつければ大きく間違えることはないと思います。 ・不祝儀袋と金額の釣り合いを取る ・ごろ合わせで縁起が悪い数字は避ける ・金額の頭の数字は奇数にする

お金の入れ方

古札を包みましょう。新札は準備時間があるからこそ入れられるものとして、訃報に備えていたという意味になってしまいます。手元に新札しかない場合は折り目をつけてから包むなどしましょう。 また、包む際は封筒を縦にしたとき、肖像画が下側に来るようにするのが一般的です。 後でご遺族が取り出しやすいよう、中袋には封をしないものです。

香典の包み方

袱紗(ふくさ)という布に包んで持参します。受付に到着したら袱紗から取り出して渡します。 「お悔やみを申し上げます」や「この度はご愁傷様でございます」などの言葉とともに渡しましょう。 袱紗をまだ持っていないという方は、紫や黒、グレーなど葬儀に見合う色のものを用意しておきましょう。書店の文具コーナーやコンビニでも購入できますし、ECサイトから購入するのが 早いかもしれません。

焼香のマナー

宗教・宗派により異なりますが、焼香の回数は1〜3回です。 順番がきたら、親族や僧侶、正面に向かって一礼し、丁寧に焼香します。 数珠は左手にかけ、右手の親指・人差し指・中指でつまむようにします。 長い数珠はひねって2重にしましょう。 数珠の持ち方は宗派により異なりますが、一般的な葬儀で厳密に咎められることはありません。 落ち着いて焼香をしましょう。

最後に

葬儀は、故人への最後のお別れをするための大切な儀式です。マナーを守って参列ができるよう、 本記事で紹介した内容を参考にしてください。

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