自分の死後、スマホ・PC は “中を見ずに処分してほしい”が最多 「終活」に対する意識調査【From プラネット調べ】

最近、テレビやメディアなどで海洋散骨など、終活に関するニュースが増えてきている気がします。そこでたまたまネットを眺めていると、消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする株式会社プラネットさんの『From プラネット』のVol.115号として「終活に関する意識調査」という記事を見つけました。そのため、今回はその記事をご紹介していきます。

終活に関する意識について

終活というものは自分の最期をより良くするためにあります。冒頭で述べた通り、テレビやメディアによりだんだんと存在は認知されつつあり、アンケート結果によると半数を越える人が自分自身の終活について考えたことがあるようです。しかし、実際に自分自身の終活を考えている人は15.8%となっており、それ以外の人は具体的なイメージがわかないなどといった理由から手がつけられていないようです。 また、「『終活』を実践・実行していますか」といった質問には、まだ5.6%の人しか既に実行していないという結果が出ていました。その他には、「まだしていないが、近いうちにしたい」と思っている人も12.8%程いたのですが、一番大きな割合を占めていたのが、「いずれしたいと思うが、まだ先である」といった人たちで、割合で言うと50.6%でした。この2つのアンケート結果から分かるように終活という単語はどんどんと世間に広まっているのですが、まだ終活の実行というところまでは進んでいない人が多数いるようです。

終活を始めようと思うきっかけ

続いての質問では、「あなたが『終活』を始めたり、したいと思ったきっかけを教えてください」とありました。この質問において「テレビや新聞・雑誌などで見聞きして」始めたといった方が全体の42.8%とおりましたが、年代別で言うと20代〜50代の始めたきっかけにおいては1位になっていました。 それに次いで高かったものは「加齢、心身の衰えを自覚して」始めた方が多かったです。これは主に40代以上の方が感じる方が多かったです。この2つの理由だけで全体の6,7割を占めており、それ以外の理由で言うと家族のことを思ってであったり、周りの方がやっているのを見てといったものが挙げられました。

終活においてやってみたいこと

その先を見ると、「自分の『終活』で、既に始めたり済ませたりしたこと、また、これからしたいことを教えてください」といったアンケートがありました。これにおいて半数を超える60%もの人が「身の回りの持ち物の整理や処分」に投票していました。すぐ実践できることや断捨離ブームが流行ったことも一因でしょう。その次に金融取引や銀行口座などお金関係の項目が並び、その次にスマホやパソコンなどのデジタルデータの整理といった項目が並びました。 ここで、一つ注目されたのが「日記や手紙などの整理・処分」という項目です。男性の中で言うとかなり低い割合になっているのですが、女性の中で言うとやってみたいことの5位にランクインしており、女性の中でかなり重要視されていることが分かります。女性の中で日記というものはそれほど大事なものということが伺えます。

デジタルデータの取り扱い

次に、このプラネットさんの記事のタイトルにもなっているスマホやパソコンなどのデジタルデータについて触れていきます。まず、「死後、自分のスマホ・携帯電話やパソコンがどうなるか気になりますか」という質問には44.9%の人が気になっていると回答しており、その次に「死後、自分のスマホ・携帯電話やパソコンを家族や親族にどのようにしてほしいですか」といった質問には、中を見ずに処分してほしいという方は50.9%となっていました。一方、中を確認してほしいや処分しないでほしいと思う方は25%おり、処分してほしい人の数がかなり多いことが伺えます。 そして、この次のアンケートで面白い結果が明らかになりました。配偶者があるかないかに分けて「自分の死後、スマホやパソコンが気になるか」、や「自分の死後、スマホやパソコンをどうしてほしい？」という2つのアンケートを取ったところ配偶者がいない方のほうが配偶者がいる方よりも10%程多く気になり、また中を見ずに処分してほしいという方が多いようです。配偶者がいない方でも離婚してしまったり、死別してしまったりと色々な事情があると思いますが、考えさせられる結果でした。

まとめ

今回は、プラネットさんのこのような終活に対する意識について記事を取り扱いさせていただきました。今回の調査結果のように終活を始めようとしている方がかなり増えてきているのですが、それを実行できていない方やまだいいかなと思っている方も多数いることが分かるような内容となっておりました。また、終活における男女の違いやデジタルデータにおける配偶者の有無の違いなど様々な結果が明らかになりました。